【貿易テク】未だにオリジナルのB/Lを使っていませんか?

Illustration of Bill of Lading Concept on white background in seven languages

色々な日系会社とサプライチェーンに関するコンサルティングをしていると、時々、稀有な業務方法をしているケースがありますので、ご紹介致します。

ある日系製造企業は、グループ会社間の売買にもかかわらず、オリジナルのB/Lを利用しています。オリジナルB/Lというのは、有価証券にあたりますので、出荷されたインボイス価格と同額の価値のある書類、ということになります。1億円のものを出荷していれば、そのB/L自体に1億円の価値があるわけです。つまり、その書類を持っていること自体が、その製品の所有者である何よりも証明になるわけです。もちろん、売買の相手が信用できない場合は、現在も使われています。例えば、発展途上国との取引で、L/C(Letter of Credit)が必要な場合は、オリジナルB/Lが必要になるかと思います。ただ、例えば日本とヨーロッパ間の同じグループ会社間での取引の場合、オリジナルB/Lが必要な理由がありません。

グループ会社間で、オリジナルB/Lを使うデメリット

1,オリジナル書類の郵送が必要

=> B/Lの郵送が遅れることで、コンテナ引き取り遅延の発生が起きる場合が多い。

2,B/Lを物流業者に渡す際に、裏書が必要で、手続きに手間がかかる。

=>裏書は、当然オリジナルのスタンプ、サインが必要ですので、非常に手間と時間がかかります。

3, オリジナルB/Lを紛失した場合、多くの手間がかかる。

=>紛失した場合は、例えば警察への届け、証明書の発行、B/L発行業者への説明等、想像以上の手間と時間がかかります。

上記の通り、手間と時間だけがかかり、グループ会社同士の取引において、何のメリットもありません。

そのような企業のご担当者に、何故オリジナルB/Lを扱っているのか、聞いてみました。

答えは短銃明快で、今までもオリジナルB/Lを使って業務をしていたから。

結局は、長年同じ方法で業務を行ってきたので、別の方法があるのは知らなかった、ということになります。

もちろん、現在では、Way Bill (運送状)という方式が一般的です。Air Way Billは皆さんにも馴染みがあるかと思いますが、その海上輸送版である、Sea Way Bill という言い方をすれば、ヨーロッパで貿易を行っているほとんどの企業内で通じますので、ぜひ使ってみてください。

Sea Way Billを使うことで、

1, オリジナル書類の郵送が不要 (手間とコストの削減)

=>メールにpdfでオッケーです。

2.裏書不要

=>Shipperからメールで届いたB/Lやインボイス等の書類に、ヨーロッパで輸入するためのCustoms Report(通関用の書類)をつけて、通関業者に渡すと、コンテナが到着したら輸入通関してくれます。

まさに、時は金なりです。オリジナルB/Lを扱う手間や時間やコストは、一回だけでは気づかないかもしれませんが、塵も積もれば山となる、ですね。不要な業務内容を削り効率を上げ、時間を作ることで、より必要なことに皆さんの貴重な時間を割いてください。

 

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