インコタームズのFOB, CFR, CIFを分かりやすく、文字と動画で説明します。

<貿易の初めての方は、FOB、CFR、CIFの3つを覚えましょう>

と題し、前回のインコタームズの基礎という動画でご説明したわけですが、その続きとなります。

まずは、インコタームズの代表として、FOB、CFR、CIFをご紹介します。

貿易に関する本やウェブサイトでも説明がありますが、なかなか難しいかと思いますので、ここでは、出来るだけ簡単に説明しようと思います。

 

<FOBというのは、Free On Board の略です>

On Board という言葉は外国を飛行機で移動された方はよく聞くかもしれません。

Welcome on board と機内アナウンスが流れたりしますよね。ご搭乗有難うございます、という和訳になります。

これは貨物でも同じで、搭載、という意味になります。つまり、搭載されてFreeになる、責任が転嫁される、ということですね。

まず、発地国で、船、飛行機に搭載されるまでの料金を輸出者が持つ。

この意味は、発地国側で、Shipper(輸出者)がその国の港や空港までの物流コストを輸出者が持つ、ということになります。

その空港や港で飛行機や船に搭載された時点で、それ以降の費用はConsignee(輸入者)が持つ、ということになるわけです。

製品の販売金額 + 発地側の空港、港で航空機や船に搭載されるまでの料金のことを、 FOB価格(FOB Value)と言います。

このFOB価格を詳しく話しますと、製品の販売金額が100円だったとした場合、輸入者との取り決めで、FOBでの販売に決まったとしましょう。

発地側の倉庫や工場から、発地側の飛行機や船に搭載されるまでがFOBになり、それが20円だったとしたら、

FOB価格として、100円 + 20円 = 120円ということになります。

また、これは危険移転(リスク移転)も料金と同様に、船や飛行機に搭載された時点で、輸入者に移る、ということになります。

FOBでは、料金や危険移転の、輸出者から輸入者への移転のタイミングが同じですので、とても分かりやすいかと思います。

 

<CFR は、昔は C&Fと呼ばれていました。>

人によってはC&F と言う方もいますが、それは昔、そういう言い方をしていた名残のようです。

今ではインコタームズはアルファベット3文字に統一されているため、CFRが正式な名称となります。

初めのCはコストの意味で、別の言い方をするとFOB価格、となります。

 

FR はFreightの略で、航空輸送なら発地空港から着地空港まで、海上輸送なら、発地港から着地港までの運賃のことですね。

つまり、CFRというのは、FOB価格 + 航空(海上)運賃、ということになります。

ただ、危険移転(リスク移転)についてはFOBと同じ、という点が注意点ですね。

発地側で航空機、船に搭載された時点で、輸入者にリスクが移転します。

 

<CIFは海上保険がポイント>

Cはコストであり、FはFreightの頭文字であることは、既にお話しました。

真ん中のI、これはInsurance(外航貨物海上保険)の略となります。

当然、荷物は、盗難が起きたり、船が沈んでしまうといった、事故が発生する可能性があります。

それを金額でカバーするのが、外航貨物海上保険、となります。海上保険と言っていますが、航空輸送でも海上保険と言うのがポイントです。

つまり、CFR + 保険でCIF となります。

輸出者が着地港もしくは着地空港までの料金を持つことになり、更にその着地港、着地空港到着時点で、輸入者に危険負担が移転されることになります。

輸出者は、料金をその分をCost部分に上乗せすることになりますので、当然、FOB価格よりも、CIF価格の方が高くなるわけです。

 

 

 

これが理解できれば、次のステップも理解ができそうです。

コンテナ輸送、国内輸送に便利なインコタームズ FCA,CIP,CPT

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