輸入VATとVATは何が違うの? 

とても有難いことに、ブログを読んで頂いている方がすごく増えてきています。

必然的に、ブログやホームページを通してのコンサルティング案件が増えてきました。

貿易会社や製造業の社長さん、大手企業の国際物流責任者の方だけではなく、

なんと、物流のプロの方々にも読んで頂いているようで、お問い合わせを頂くようになりました。

物流のプロ(国際物流会社の方々)にとっても、ヨーロッパ物流やビジネスというのは、

日本とは全く異質なものですので、参考にして頂いているようです。

 

さて、今回は、EUでの輸入VATに関するお話です。

 

例えば、オランダのお店で買い物をする際、21%のVAT (軽減税率あり)が上乗せされて、

買い物客はお店に支払います。

ヨーロッパのレストランで食事をした時も、レシートにVATと書かれています。

このようなレシートに書かれてあるVATは、日本の消費税のような役割をしていることは、皆さんもご存知かと思います。

 

では、輸入時のVAT は如何でしょうか。

輸入の際には、関税(Duty)を支払いますよね。

実は、それとVATも支払う必要があるんです!!!!

 

どういうことですか? とよく質問を頂きますので、無料でご説明します。(笑)

実はこれ、消費していないのに輸入でVAT?ってことで、皆さんよく混乱してしまいます。

 

輸入VATについて、例を使って、簡単に説明しますね。

200ユーロのブランドバッグを買うと、支払い時に21%がのって、242ユーロになりますね。

ということは、このバッグはオランダの消費者にとって、242ユーロの価値のもの、なんです。

何故かと言うと、消費者にとってこのバッグは、200ユーロでは手に入れることが出来ないもの、だからですね。

 

では、同じものを外国(EU外)から輸入したらどうなるでしょうか。

日本に同じものがあって、20000円で売られていたとします。現在のユーロ換算で、165ユーロぐらいでしょうか。

165ユーロのバッグをオランダに持って来たら、輸送手段にもよりますが、品物と輸送費で合計200ユーロぐらいになりますね。

ということは、輸入した方が安い(?)、という計算になります。

でも、先ほど言いましたように、輸入時には関税と輸入VATを支払う必要がありますので、

バッグならEUの関税3%(材質等にもよります。)とVAT 21% となり、242ユーロぐらいになりますね。

まとめますと、つまり、輸入VATの役割とは、

EUのマーケットに入った(輸入された)時点で、

EUマーケットに既に存在する製品の価格(VAT込み)に合わせること、ということになります。

輸入VATがなければ、VAT率の高いヨーロッパの人はみんな、個人輸入してしまいますよね。(笑)

 

では、関税(Duty)と輸入VATは、同じ性質のものなのでしょうか。

答えは、No!!!! と考えてください。

 

先ほど示したブランドバッグの消費者にとっては、

外国から個人輸入したら、関税も輸入VATもコストになりますよね。

 

しかし、EUの事業者(VAT番号保持者)にとっては、

関税(Duty)は、輸入した国に納めるものですので、完全なコストということになりますが、

輸入VATは、輸入時に、関税とともに国に一旦納めて、定期的なVAT申告で還付されるものなので、

コストにはなりません。

 

先ほどのブランドバッグの輸入業者として、みてみますと、

3%の関税はコストで払ったままですが、21%のおよそ40ユーロ程は、国から戻ってきます。(還付されます。)

 

この還付に関して、オランダでは、EUの他の国々の中でも珍しく、自動還付制度なるものがあります。

このライセンスを持つオランダ企業が、オランダで輸入する際には、上記40ユーロを払わずに(キャッシュアウトせずに)、

書類上の手続きだけでよくなります。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

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