ヨーロッパ貿易・物流の基準であるユーロパレットを理解して、物流コストを正しく把握しましょう。

<ユーロパレットはヨーロッパ貿易(取引)における物流基準です>

日本は、世界の中でも物流作業員の方々のハンドリングのレベルが高く、ばら積みの輸送がまだまだ多いようですが、ヨーロッパではパレット輸送が一般的です。

ヨーロッパで数多くの箱をばら積みすると、到着時にはダメージができたり(箱がつぶれたり)、ミッシングしたり(カートンが紛失したり)、ろくなことがありません。従いまして、ヨーロッパにおけるパレットの活用は、ハンドリングの作業効率をあげたり、ダメージやミッシングといったトラブルの可能性を下げる、という意味でも大きなメリットがあります。

さて、そのパレットについてですが、日本のパレットとヨーロッパのパレットではサイズが異なります。

日本で一般的に使われているパレットは、JIS規格で、110X110cm ですね。

ヨーロッパでかなり一般的に使われているパレットは、2種類あります。

 

Euro Pallet (ユーロパレット) : 120X80cm

Block Pallet (ブロックパレット、スタンダードパレット): 120X100cm

 

ユーロパレットは、欧州貿易・物流に関して取引先と話をする上で、特によく出てくるポイントで、まさに欧州物流の基本、といってもよい必須知識です。さらに言いますと、ヨーロッパの製造企業は、製品企画の段階で物流部門が参加し、輸送や保管といった物流コストを合理化するために設計されている場合が多いですね。

実際に、ヨーロッパでの倉庫委託のために業者と打ち合わせをしても、保管料金は、ユーロパレット単位で見積もりが出てくる場合が多いかと思います。また、トラック会社と打ち合わせをしても、ユーロパレット単位、またブロックパレット単位での見積もりとなります。

別の機会にお話しますが、ヨーロッパでのトラック輸送には、Loading Meter(ldm) なる計算方法があり、1 ユーロパレットは0.4 ldmとして、1 ブロックパレットは0.5 ldm として計算されることになります。

さて、パレットのサイズは数字では簡単に出せるのですが、イメージとしてもお話してみようと思います。

海上コンテナにおけるユーロパレットとブロックパレット、日本のパレットを平置きした場合の搭載枚数について説明します。

図は、ユーロパレットを使った場合のコンテナへの積み付けプランです。

 

<20′ コンテナへのユーロパレットの積み付けプラン>

20' euro pallet

答えは、上図の通り、平置き(一段)で11枚です。

一方で、ヨーロッパのBlock Pallet(120X100cm)や、JIS規格のパレットなら、最大で10枚となりますね。

 

<40′ コンテナへのユーロパレットの積み付けプラン>

40' euro pallet

答えは、図の通り、平置きで24枚が搭載可能です。一方で、ヨーロッパのBlock Pallet(120X100cm)であれば21枚搭載可能で、JIS規格のパレットなら、最大で20枚となりますね。

最後に、プランを組む場合には、コンテナには重量に制限がありますので、ご注意ください。特に、ヨーロッパ到着後に鉄道を利用する場合には、海上輸送での重量制限よりも更に低い重量制限となる場合がありますので、現地物流会社と相談の上、決めることをお勧め致します。また、ドレージや海上輸送中はコンテナ内は揺れますので、パレットが動かないようにすることはもちろんのこと、パレットに積まれてある製品(カートン類)も動かないように、パレットに積み付けるように工夫が必要です。

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