航空運賃の削減方法 (みなし重量、as取り)

航空貨物で出荷をする際、気になるのが、航空運賃の計算方法ですね。

貨物のActual weight(実重量)が30kg,Volume weight(容積重量)が20kg だった場合、

普通に考えると、Chargeable weight (賃率適用重量)として30kg が適用されますよね。

Chargeable weight は重い方が適用される、というルールがありますので、ここまでは、

航空輸送でやっていれば、経験できることですね。

 

では、次に、航空運賃を削減するために、知っておいたら得することは、

“みなし重量 (as 取り)” という言葉、です。そのままですが、”アズドリ”と呼びます。

この言葉で、コストが大幅に削減される可能性があります。

日本発の場合、物流会社が上手く適用してくれている場合もありますが、

欧米の物流会社では、荷主側から依頼をしなければ、そのようなことはしてくれません。

場合によっては、担当者が知らないことさえあります。

まさに主張する文化、ですので、

担当者が知っているということが大きな武器になり、コスト削減に繋がっていきます。

 

“as 取り”は航空輸送の一つのテクニックですが、

上述した貨物の場合、コンサルティングするとすれば、as 45kg の可能性を探ります。

 

まずは料金表を確認しましょう。

航空運賃は、Chargeable weightが重くなればなるほど、

単価としては下がる、という料金設定になっています。

 

例えば、ある荷主はこのような料金表を物流会社から取得したとします。

<Airfreight from 発地 to 着地>

MIN       10,000円

-45kg     500円 /kg

+45kg     300円/kg

+100kg   280円/kg

+300kg   250円/kg

+500kg   200円/kg

 

さて、初めに紹介したChargeable weightが30kg の貨物の航空運賃は、いくらになるでしょうか。

一般的に考えると、

-45kg  500円/kg X 30kg = 15,000円 かな、と思い、その通り請求書が届きます。

 

私なら、下記で計算してもらいます。

もしChargeable weight を 45kg とすれば、

+45kg  300円/kg X 45kg = 13500円 と、重量が高い方が安くなってしまう、という事態が起こる

 

つまり、AWB を作成する際に、

Actual weightの欄に30kgを記入し、Chargeable weightの欄(AWBの真ん中辺り)、

45kg と記入すれば、それで安い金額が適用されることになります。

AWB sample

 

これがみなし従量、別名、As 取り、と言われるものですね。asには、”-として” という訳語がありますので、

“45kg として”計算する、という意味になるわけです。

 

これはもちろん合法的な節約方法で、IATA(国際航空運送協会)も協会員に指導している方法です。

また、HAWB でも、Direct AWB(いわゆるMAWB) にも使える方法です。

 

さて、たった1500円程度のコスト削減?と思われた方、

as 取りは、45kg しかないわけではありません。

例えば、chargeable weightで480kg の貨物を出荷予定の方、

上記料金で、通常通りに計算すれば、

+300kg  250円/kg X 480kg = 120,000円 となりますね。

ぜひas 取りしてください。

+500kg 200円/kg X 500kg = 100,000円 となり、

2万円の削減効果が出ます。

英語では、Please apply “as 500kg” on chargeable weight と依頼すれば、

十分に通じるはずです。

 

では、次に、何キログラム以上なら、as 取りすればいいのでしょうか。

上記料金表のas 500kgにすると安くなる重量を計算で調べてみましょう。

200円 X 500kg = 100,000円ですね。

この金額を+300kg の料金で割ってみてください。

100,000 ÷ 250円/kg =400kg  となります。

つまり、この場合、400kg 以上あれば、as 500kg にした方が航空運賃は安くなる、という計算方法になるわけです。

 

もちろん、燃油サーチャージ等のサーチャージもChargeable weightで計算される場合がほとんどですので、

計算に含める必要が出てくると思います。

ただ、昨今の燃油サーチャージの急激な値下がりにより、計算する価値はますます出てきていると思います。

航空運賃は、発地国の通貨を使うことになります。

従いまして、オランダ発でしたらこの金額はユーロになりますし、イギリス発ならポンドになりますが、

みなし重量の計算方法は全く同じです。

物流コストを上手に削減しましょう。

 

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